展示

川原慶賀:カメラを持たない写真家

2014年11月28日 - 2015年2月22日

Keiga

 出島の出入絵師川原慶賀は、1820年代にブロムホフ、フィッセル、シーボルトの出島三大蒐集家の注文でおよそありとあらゆるものを写生して、「記録」しました。もちろんカメラのない時代のことですが、慶賀はまさに文政期の写真家であったと言えるでしょう。

日本博物館シーボルトハウスは、二部構成で慶賀の絵画を100点以上紹介します。見所は、長崎の町並みと出島を含む大きな『長崎湾眺望図』、日本人の生誕から土葬までの冠婚葬祭を描いた『人の一生』、そして『年中行事』、また職人の姿を描いた『職人図絵』などです。 

第一部 2014年11月28日から2015年1月11日まで 

第二部 2015年1月13日から2015年2月22日まで 

同時に、ライデン国立民族学博物館では 1826年の「江戸参府」の道中の慶賀の写生画などを展示いたします。慶賀はこの年、 デ・ステゥルラー商館長率いる参府にシーボルトの所望で加わっています。